お薬続けられそうですか?
昨年の10月から毎日タモキシフェン20mgを一錠飲んでいる。
放射線治療後のホルモン療法で規定路線だ。
病院で処方されたのが、正規薬のノルバテックスではなく最初からジェネリックのタモキシフェンだったのが想定外で、当初ジェネリックは不安だったが圧倒的にお値段が安く、とても助かっている。
タモキシフェンの服用開始前に副作用についての知識は自分なりに学んで、それなりに覚悟も決めていた。再発を予防するための薬だ、飲まないという選択は私にはなかった。
最初の診察では、副作用の状況を知りたいからということで薬を2か月ぶん処方された。
大丈夫そうであれば今後は4か月ぶん処方でいいそうだ。もちろん、なにか体調に変化があったり不安なことがあったらいつでも乳腺外科に電話、外来予約してくださいと言ってくださった。
2か月後、診察。
飲み始めて最初の生理が、あり得ないほどの大量出血で度肝を抜かれたこと以外、これといって副作用らしい症状もなく、よく言われるホットフラッシュなど更年期症状もなく、日常生活に影響があるようなことはなかった。すごい寝汗をかくぐらいで。
「お薬続けられそうですか?」「全然大丈夫ですよー!」
「では次は4か月後でいいですね~」
となった。
年明けぐらいから、頻繁に足が攣るようになる。これって副作用なのかな。。。と思いつつ、まあ足が攣るくらいなら平気だよ。と布団のなかで毎晩ひとり暴れていた(笑)
徐々にホルモンバランスが狂ってきているのが自分でわかる。。。生理前になると気持ちがどーんと落ち込む、食欲のコントロールが効かなくなる、どんどん太る、無気力、なんだかもう、つらい状況になってきた。それでも、更年期は遅かれ早かれやってくるし、たとえ薬の影響で更年期症状がひどくなったとしても再発するよかは全然マシだ、
とタモキシフェンを一日も欠かさず飲み続けていた。
無精で飽きっぽく継続性皆無のわたしが、続けられるのは我ながらすごいと思うが、やはり命がかかっていることと薬を飲むのは簡単だからだろう。
適度な運動を継続することも大事なのに、それはとても難しい。
4か月後の3月、久々の診察。
さすがに4か月のあいだには、不安になるような痛みがあったりで診察を心待ちにしていた。診察は激務の主治医Y先生ではなく、Y先生のチームの一員で私の副担のような女性の先生だった。Y先生の診察を待つと予約時間の3時間後もざらだ。その日も予約時間の一時間遅れで私がF先生に呼ばれる前に、Y先生に呼ばれた方はご夫婦で診察室に入っていった。間違いなく長い時間かかるだろう。
副担のF先生は私と歳が近く(たぶん)優しく人当たりがソフトでとても話しやすい。
そしてF先生にもやはり聞かれる「お薬続けられそうですか?」
前回より、なぜこれを聞かれるか意味がわかってきていた。
大丈夫です。。。。副作用はそんなにひどくないですから。。。。。
4か月前は、副作用?全然ないよ!余裕でしょー、ぐらいだった私の勢いもダウンしてきた。
そして、術後1年の精密検査と診察の予約をいれてきた。
たぶん、わたしは無意識でとても不安になったのだと思う、いま思うと。
1年前のあの地獄のような苦しみを潜在意識が思い出したんだ。
この診察後、副作用が一気に悪化した。
死なないために飲んでる薬のせいで、なんで死にたくなるほどウツにならなきゃいかんの!?という
まさしく「お薬続けられるの?」という状況になってしまった。
(でも、冷静に考えると確かに副作用もあるけれども、術後1年検査の不安が原因かなと思われる。)
つづきは明日