本当につらいときはSOSだせない
若いころは生理周期が長めで周期がずれることがたまにあったけれど、出産してからはずれがほぼなくなった。40歳を過ぎたころから長めだった周期が短くなってきたが相変わらず順調で生理はかなり正常な方だと思う。生理不順や激しい生理痛もなく、PMSに多少悩まされてきたぐらいだ。
タモキシフェンを飲みだしても、生理周期は正確できっちりきていた。
が、先月初めて一週間以上遅れた。自分的にはこれは、このままあがるのかも!と思ったり。生理周期が狂いだすということは、ホルモン代謝が変化しているということで、生理の予定日数日前から自分でもヤバいと思うぐらい精神的におかしくなった。
まず、説明しようのないやるせなさ(実生活では特別変わったこと何もなし)謎の独りぼっち感、絶望感、生きててもしょうがないもう再発してもいいという投げやり感に襲われ、何をしていても涙がボロボロボロボロでてくる症状が続く。
昨年しこりを見つけ検査後、結果が出るまでの2週間とまったく同じ症状だった。
この『泣き』は悲しいことがあって泣いてるときのような、ヒックヒックというのがない。あんまり鼻水もでない。ただ涙があとからあとから出てくるが、泣きながら普通に喋れるので子供たちにも気づかれず、花粉症で目が痛いといえば疑われもしなかった。
それと、おなかがすいているわけでもなく、さして食欲があるわけでもないのに、ひたすら何かを食べ続けていた。(主にお菓子、ジャンクフード)
再発を恐れているのに、もう死んでもいいやっていう気持ちに支配される。
そして、どんどん太る自分がいやでいやでますます生きている必要ないという感覚に
支配されていく。
私の仕事は、すべてPC作業で人とのやりとりはほぼメール。だが、オフィスの同じ部屋には100人を超える人がいる。
もちろん直属の上司とは仕事の確認で話をするし、私のデスクのまわりにもひとがいる。通勤は電車だ。
この狂っている期間、わたしは3~4日一度もお風呂にはいらず出勤していた。
顔も洗っていない。洋服だけは一応毎日違うものにして、眉毛だけ書いてマスクをして出勤していた。髪の毛はぐちゃぐちゃだ。
対客がある仕事だったら100%クビになっていたと思う。
この状態でも仕事にだけは毎日いっていた。うちにひとりでいても余計地獄だし、何より生きている価値があると思えない自分が、唯一必要とされていると感じられる場所だからだ。あと振り返ってみると、子どもたちの食事洗濯などは普通にやっていた。
自分は風呂に入れなくても、子どもの弁当や食事だけは作れるのだ。
どんなことがあっても子どもたちのことだけは・・・という一線がなくなったら本当に抗うつ薬を服用しないといけないのかもしれない。
この状況がいつまで続くのか先が見えない中、わたしは、人間本当につらくなると助けてっていうSOSすら出せなくなるんだ。と思い知った。
そして、弟のことばかり考えていた。なんで弟は言ってくれなかったんだろう、もっと早く言ってくれれば最悪の事態を回避できたのに。とずっと思ってきたが、我が身に起こっている事態で初めて、だれにもどこにも言えなかった弟の気持ちを理解した。
自分から手を差し伸べなきゃいけなかったのは、わたしだ。
自分から弟にアプローチしなければいけなかった、後悔してもしきれない。
地獄のような苦しさの中でも、友人が
「元気ー?」とたわいもない連絡をくれてそれがきっかけになったり、出勤途中青空
をみあげたり、桜の美しさに今年も桜がみれてよかった、と思えたり地獄のそこからなんとか少しづつ這い上がってきたかも、と感じられた矢先に
もうあがったと思われた生理がきて、この地獄はまだまだ毎月続くんだという事実をうけいれる。
間違いなく近いうちにあがるだろう、けれどそれまでは耐えるんだ。
そして、本当につらいときに助けを求められない人、わたしが「ゲンキー?」って連絡を取り続けなければいけない人、の存在をあらためて思い出す。彼女には私にはいる友達がいない。
そして実子であるわたしのことをひとかけらも心配しないほど病んでいる。
絶対に忘れちゃいけない、助けてって言えないぐらい病んでいる人の存在を。