運転中のヒヤリハットに遭遇して考えたこと
私はよく車を運転する。運転することが好きなのでストレス解消にもなるし、住んでいる地域も都心と違って駐車場探しなどに苦労することもなく、車を日常的に使う人が比較的多い。
高速も気軽に利用している。一般道が慢性的に渋滞している地点を避けるために、平行して通っている高速に一区間だけのるのだ。お値段410円なり。
もったいないかなとも思うが、電車で行く場合も同じくらいかかるのでよしとしている。
先日もいつもどおりすっかり慣れ親しんだ分岐から高速の入り口に入り、本線に合流するために加速していた。
その合流するための加速レーンの途中に一台、乗用車が停まっているのが目に入った。
まあ、このような合流レーンの途中に車が停まっていることもなくはないので、最初はそれほどの違和感も感じなかったが、次の瞬間、心臓がとびだしそうになった。
突然、その車の運転席のドアが大きく開いて、人が道路に降り立ったのだ!!!
今でも目に焼き付いて離れない、白髪のおじいちゃん。
こちらは高速に合流するため加速している途中だったが、そのおじいちゃんを避けるためにとっさに加速不十分のまま本線に入った。
本線に入るとき、ドアミラーで瞬時に後続車を確認して入ったが加速不十分のため、すいていた隣車線にすぐうつり、うちのボロ車のアクセルを思いっきり踏み込んで加速した。
心臓がバクバクした。。。とっさの判断は間違いではなかったと思う。
加速レーンでブレーキを踏んで止まってしまうとそのあとが非常に大変。加速レーンには後続車も続いていた。
さいわいなことにいつもかなり混んでいる高速の本線がすいていて車間に余裕があったため、本線に入ってから加速しても大丈夫だったのだ。
運がよかったんだと思う。
あの、おじいちゃんは大丈夫だったのだろうか。
最近ニュースでよく見聞きする高齢者の事故が思いだされた。
高速道路の逆走、ブレーキとアクセルの踏み間違いによる店舗へのつっこみ、
ギアの入れ間違い等々。
これからの時代は自動運転が主になっていくのだろう。追突や急な飛び出しへの急ブレーキなどは自動運転が得意とするところで、事故も減ると思う。
だが、今回のおじいちゃんのように停めてはいけないところに車を停めたり、降りてはいけないところで車を降りたりなども自動運転は抑止できるのだろうか。
今まで20年以上車を運転してきて大きな事故を起こしたことはもちろんないが、運がよかったという要素が一番強いのかもしれない。
どんなに自分が注意していても避けられない事態もあるだろう。
加齢とともにいろいろな身体能力や認知能力も衰えて状況判断もあやしくなってくる。そういう部分を自動運転や人工知能がカバーできるようになれば、高齢者による事故も減るかもしれないと思った。
わたし自身は自動運転???ふーんって感じで自分で運転したい人なのだが、それもおごりであり過信なのかも。
自動運転に負けないぐらい、自分の運転の方が優れてるよ!運転得意だもの。っていう心の奥の気持ちが一番危ないかもしれない。