子どもの成長
上の子がもうすぐ19歳になる。
手に負えないほどの反抗期もなく、親子関係にさして悩んでこなかった。
もちろん、親と一緒に出掛けるのを嫌がったり、話しかけても返事もしない程度のことはよくあったが、家出や暴力、器物損壊的なことはなかった。
基本的に素直な性格で、自称陰キャだが、社会で生きていけないほどのこともないだろう。
おとなになる通過点として、今、彼から否定的なことを言われることが多い。
「説明がわかりづらい」
「何を言いたいのかわからない」
「服装がださい」
「料理がワンパターン」
「料理がまずい」
「だらしない」
その他いろいろ、ありとあらゆることを言われている。
喧嘩腰にいわれるわけでも、憎しみをこめて言われるわけでもなく、
普通の会話で冷静に言われる。
親を超えていく際の通過儀礼みたいなものだろうと思っているし、
自分も親をぼろくそに言ってきた身だ。
いいお母さんではなかった自覚も十二分にある。
だが、なかなかに精神を削られる。
あっちからもこっちからも否定の嵐だ。
虚無になる。
もし、ベイマックスが本当に開発されたら借金してでも絶対に買いたい。
ベイマックスみたいに自分をずっと心配してくれるロボットがいたらどんなにいいだろう。
ものすごい需要があると思う。
親って因果な商売だ。