放射線治療その後
放射線治療終了一か月後の定期診察にもいった。
放射線治療中はこれといったトラブルもなく淡々と治療に通い、あまりにも何もない故に本当に放射線当たってるのかな、などと不遜なことを思うほどだった。
さすがに終了間際のころは、うっすらと日焼け風に色づきだし、確かに当たってた!と若干安心してみたり。
その後時間の経過とともに、患部は刻々と変化していった。
まず、乳輪と乳首が完全に右とまったく違う色合いに変化。
まあ、黒い!どうしよう(笑)
若い女性だったら悩むレベルで左の胸の乳輪と乳首が黒い。
胸本体も放射線治療の最後、ブーストを当てた部分だけあきらかに黒っぽくなってきた。よく言われる、カサカサしたり痒くなったりとかはまったくない。
聖路加の主治医から放射線治療後の胸のお手入れにと保湿剤としてローションを処方していただいたが、私は胸に一滴もつけず顔用化粧水としてそのローションを使っている。薬局の方にお聞きしたらかなり評判の良い保湿剤だそうだ。
本当は胸にもローションを塗ってあげたほうがいいのだろうが、なにせ無精で・・・
そういえば、放射線科医師にも石鹸でごしごし洗わないようにと指導された気もするが、もうガイド線が消える心配はないので、ごしごし洗っている。
それからしばらくして、今度は真っ黒になった乳輪と乳首が白っぽくなってきた。
正確にいうと、皮がむけだして徐々に白い部分が全体に広がり、今度は右と全く違う白っぽい左の乳輪と乳首になって落ち着いた。
ブーストをあてた部分(がんのあった部分)は茶色の垢がこびりついてるような、なんとも言えない汚らしい見た目になっているが、じきにはがれおちてここも白っぽくなるのだろうか。
こうした目にみえる皮膚に現れる副作用よりも、乳がんの放射線治療の副作用として心配されるのは肺炎だが、医師の話では長い放射線科医としての臨床で何千人という患者をみてきて、いままで副作用の肺炎を起こした患者は5人だそうだ。
9月中旬~10月中旬に治療を受けた私が副作用の肺炎を発症するとしたら1月~3月ぐらいだそう。
記念すべき6人目にはならないでしょう、たぶん。
医師にホルモン治療がスタートしてタモキシフェン服用を開始したこと、エストロゲンを止めないので閉経はしないこと、更年期のような副作用がでることなど、世間話のようにいろいろ話した。
医師からのアドバイスは、副作用はこれも副作用!あれも副作用!って気にすれば気にするほど強くでる。あまりなんでもかんでもタモキシフェンのせいと考えないほうがよいというものだった。
肝にめいじます。