遺伝
問診で必ず聞かれた。
家系に乳がんはいないのだが、父が膵臓がんで50代前半に亡くなっている。父方の家系は死因が癌の人が多く、いわゆる癌家系でまちがいない。
自分も癌の血筋だ、なるかも...という自覚はあったがまさか乳がんになるとは予想外、本当に想定外だった。
胃がんか肺がんか膵臓がん...あたりかと思っていた。たんなる思いこみと無知のなせるわざ...
35歳以前に発症する若年性乳がんはメカニズムが多少違うようだが、35 〜45歳という若い年齢で発症する人は元々乳がんになりやすい因子を持っているという説明をうけた。
1年前に乳がんの手術をした友人は、お母様がやはり乳がん(しかも両側)で遺伝だろうと言っていた。
彼女から1年前に伝えられたときのショックは今でも鮮明で、1年後自分も同じ立場になるとは思いもよらず、子ども絡みでお手伝いできることは何でも協力すると約束した。
今、抗がん剤の副作用のこと、脱毛のこと、子どもたちとの関わり方、
なんでも相談している。
彼女の存在はとてもとても大きい。
彼女にも娘がいるのだ、心配し恐れていることは一緒....
自分が同じ立場になってみて、
1年前私は彼女の力になれたのかな...
もっともっと親身になるべきだった、と自分の力不足を恥じる。