竹田圭吾さんの訃報
竹田さんが闘病のためにすべての番組を降板されて、Twitterで直接フォローはしていませんでしたが、ときどきRTされてくる竹田さんご本人のツイート、竹田さんのお身体の具合を心配されている方々のツイートを拝見していて、体調回復されて早期復帰されるといいな。とずっと願っていました。
月日は流れ、竹田さんが「特ダネ」に復帰されたお姿をテレビで拝見して、絶句。
ああっ竹田さん、きっとがんだ。と正直思いました。
自分の父親が53歳ですい臓がんで他界しており、闘病期間は約1年半、発病前から痩せ型でしたが、手術後は身長180センチで体重50キロ前後、亡くなる直前は45キロほどまでガリガリに痩せました。
竹田さんのお姿は父の姿とたぶってしまい、竹田さんの体調が悪化しないことを祈らずにいられませんでした。
のちにご自分でがん闘病中なことを告白されていますが、そのときは私もがん患者になっており、竹田さんのお気持ちが今までわからなかった部分までわかるようになっていました。
がん患者の家族としての経験と、本人ががん患者になるのは似ているようでまったく違います。
がん患者の家族としての経験があるから、家族の気持ちは察しがつくし、
自分が「親ががんになって早世した子ども」だったので、親に死なれる子どもの気持ちも想像は易しい。
ですが、がん患者の家族として、患者本人の気持ちもわかったような気になっていたのが、わかった気になっていただけでまったくわかっていなかったんだ。
と、わが身に起こって初めて気づいたのがとても大きかった。
わかっていなかったこととは何か。それは「孤独」です。
がん患者の戦いはこの孤独との戦いで誰も助けてはくれない。
自分で折り合いをつけていくしかない。
そんなときに寄り添ってくれる家族や友人たちのバックアップはこれほどありがたいものはなく、バックアップなくしては戦えない。後方支援には感謝しかない。優しさと暖かさのエネルギーが補給されています。
でも戦うのは自分ひとり。
どれだけ治療が順調で、家族に寄り添われて、友人や仕事仲間に励まされても、孤独からは絶対に逃れられない。病状が進めばさらに深まる。孤独は克服できないけど、違う側にいる自分を現実として向き合って、その認識を周囲と共有することで、ちょっと種類の違う人生が続いてるだけなんだと思える。
— 竹田圭吾 (@KeigoTakeda) 2015, 9月 29
この竹田さんのツイートは、ああ、同じだ、そうだよね、こう感じてるひと他にもいるんだ、孤独はきっとがん患者はみんな感じてる、と心揺さぶられ、深い深い共感の念を覚えました。
また、この山本一郎氏の文章も秀逸
竹田さん、おつかれさまでした。