独り言
上の子がもうすぐ19歳になる。 手に負えないほどの反抗期もなく、親子関係にさして悩んでこなかった。もちろん、親と一緒に出掛けるのを嫌がったり、話しかけても返事もしない程度のことはよくあったが、家出や暴力、器物損壊的なことはなかった。 基本的に…
普段はまったく気にならないSNSの自分の投稿に対する反応が気になるのって、弱っているバロメーター。人気がある人の記事にたくさんのコメントやスタンプがつき、その人は他者に言及されることが多いのも当たり前で、すべて可視化されるのがSNS。人気がある…
幼いころに住んでいた借家地帯。 同じ区画に平屋が二件づつならんで建っていて、その間を碁盤の目のように通路が通っていた。区画のそれぞれの借家に庭らしき部分もあって、花壇を作ったり小さな畑にしている家も多かった。 同じ敷地に建つお隣さんではなく…
子どものころの記憶で鮮烈に覚えているシーンは複数あって、リアルに体験したことのほかに当時みた夢がある。 今は目覚めるとすぐに忘れてしまう夢を、なぜこれほど鮮明に覚えているのか不思議だ。当時は目覚めると見た夢を頭の中で復唱するように何度も何度…
こんなご時世だが、友人と会って話をした。 対面で会って話をする臨場性は、長い付き合いの友人でも思いがけない化学反応を起こす。 zoomやLINE電話とは明らかに違う、臨場性が生み出す「気」はいったいなんなのだろう。 友人はかれこれ30年近い付き合いで、…
今月とうとう目標としていた年齢になった。死なずにたどりついた。父親が死んだのが53歳。40代で死ぬのは嫌だったからなんとなくほっとした。思ったより感慨がないのは、世間の不穏な空気と先の見えなさと未来への希望のなさが原因かもしれない。50歳記念に…