☆サバイバル日記_日々徒然☆

乳がん手術後ホルモン療法中です。乳がん、卵巣がんを患った近親者がいる若い女性は必ず乳がん検診を受けましょう!note:https://note.com/mochi109

遺伝子検査のこと

初診なので問診表を記入した。

治療方針決定のため、医師と面談。

これほど詳細に家族の病歴(ガン歴)を記入したことは初めてで、様々な記憶が蘇ってきた。

私の親族は人数が少なく昔から関係も希薄だった。両親共に兄弟が少なく、叔父叔母は3人、従兄弟は2人しかいない。

私の両親ぐらいの年代の人は兄弟がたくさんいる人も多い。

その場合は親族でがんになった人も母数が多いのだから人数的にはかなりの数になるのかもしれない。

人数が多いからがん家系がんの遺伝という訳ではなく、医師の説明では乳がん卵巣がん以外のがんでも遺伝に関わってくるがんの種類があり、それと発症年齢が重要らしい。

私の場合は53歳で亡くなった父の膵臓がん、結局90歳過ぎまで長生きしたが高齢で発症した父方の祖母の卵巣がん、叔母(父の妹)の白血病、自分が44歳で乳がん

ということで遺伝子検査をすすめられた。改めて書き出してみると、これは、もう....ひどい。

なんか確実に原因因子があるとしか思えない。ちなみに父方の祖父も肺がんで亡くなっている。


遺伝性乳がんの勉強をしていて、たぶんアンジェリーナ・ジョリーはBRCA1かBRCA2のどちらか、もしくは両方に病的変異があったんだろうな..と思った。彼女の母親と姉は若くして乳がん卵巣がんで亡くなっている。遺伝子検査を受けて当然な状況。彼女が乳房卵巣全摘の決断をしたのは苦渋の決断だろうけど賢明だと思う。


自分も遺伝子に変異が見つかったら..どう決断するのだろう?


オペの前に遺伝子検査の結果がでたほうがよい、結果次第では温存しないで全摘したほうがよい場合がある。という説明を受けた。

遺伝子に変異があると取った側に再発、またはもう片側にも乳がんを発症(転移ではない)するリスクが高い。

遺伝子検査を受けてみたい気はした。ただ、その結果はあまりにも重く私だけの問題ではない、中学生の息子と小学生の娘に二分の一の確率で遺伝しているかもしれない。

また、「遺伝子に変異が見つかりました、乳房全摘しますか?」

答えられない、すぐには決断できない、絶対無理だ。

......ということで遺伝子検査を受けない決断をした。


乳がんの遺伝子検査を受ける要件は残念ながら満たしているので、受けようと思えばいつでも受けることができる。

時間をかけてよく考えよう。

また遺伝性乳がん卵巣がんにはBRCA遺伝子以外の(現在未知の)因子が存在すると考えられていて研究が進行中のようだが、私の場合の本命はこっちではないか??と素人ながらちょっと思う。


遺伝の問題はとてもとても重い。

私自身は、今でももちろん父が好きだし、父方のいわゆるガン家系っぷりに恨みみたいなものはない。

けれど息子、娘には遺伝してほしくないし、申し訳ない気持ちがどうしても消えないのだ。