☆サバイバル日記_日々徒然☆

乳がん手術後ホルモン療法中です。乳がん、卵巣がんを患った近親者がいる若い女性は必ず乳がん検診を受けましょう!note:https://note.com/mochi109

手術日(入院2日目)②

手術台に横たわるとき真っ先に目についたのが壁の時計で、ちょうど12:00を過ぎたぐらいだった。真横の壁にあり、この位置なら意識が戻ったときも確認出来ると思った。


その後流れるように手術の準備がすすむが、すべて口頭で説明しつつ処置されるので自分が何をされているのか把握出来て安心だった。

手術台が狭いため首を動かしてちょっと身体の向きが変わるだけでも落ちそうで怖い。真上を見て動かないよう勝手に配慮していた。


「心電図をはかる装置をつけますね」

「血圧計はつけっぱなしにしますね」

「点滴のルートとるので局所麻酔の注射しますね」

すべて「はい」しか返事していないが局所麻酔はちょっとびっくり...

点滴は患側と逆の右手の甲から。

点滴の針を刺す前に麻酔!?

私の場合、注射には強く麻酔なしでも大丈夫な気が...点滴慣れてるし。今どきはとっても親切なんだなあ、なんて考えていた。

準備の合間、意識があるうちに主治医ともちょこっとお話できた。ここでも「音楽かけなくていいの〜?」とつっこむY先生w

おでこにペタンと麻酔のかかり具合を測るシート?を貼られた。「だんだん身体が熱くなる感じがします」麻酔科の先生の言葉に耳を傾けつつ自分の身体感覚の変化にどきどきしていた。

身体が熱くなるより先に手先が痺れてきて、麻酔の先生に「どうですか?」と聞かれ「頭がぼーっとします」と答えたのが術前最後の記憶だ。



目が覚めて真っ先に感じたのが喉の違和感だった。挿管されてる...

壁の時計をすぐに見た。14:00ちょっと過ぎ。

2時間.....リンパ節どうだっただろう?リンパ節何個とったのかな、転移どうだったんだろう....

「気がつきましたか?」と声がして

その後手術室隣の安静室のような所に移される。記憶が定かでなく移される前か後、どちらで抜管したか覚えていない。

鮮烈に覚えているのは、看護師さん同士の申し送りの会話で「センチネル、ネガ」というワードを聞きとったことだ。

「ネガ」

このとき一気に気持ちが楽になった。


安静室で痛み具合について尋ねられたが、自分で想像していたよりはるかに傷の痛みは軽かった。

それより挿管した喉の違和感からお水を飲みたいという思いが強かった。

ストレッチャーで病室に戻りベッドに移してもらって落ち着いてくると、この体調なら明日退院出来るな...とほぼ確信する。

リンパ節転移なしのためドレーンなし。最大の気がかりをクリアして本当にうれしかった。

看護師さんにお水を飲みたいと伝えると、全身麻酔は覚醒後4時間たたないと飲水禁止とのこと。

なので、うがいをさせてもらった。聖路加は若い可愛い看護師さんが多く、私の娘でもおかしくない年頃かもだが皆さん明るくて気持ちのいい方たちばかりだ。


担当医のM先生と2名の研修医先生(たぶん)の回診。

胸と脇の下がどうなっているのか全くわかっていなかったが、傷の上に分厚いガーゼそしてそれをバンドでぐっとしめられているのを初めて知った。

胸の傷は不思議なほど痛くないのに、脇の下は痛いのでその旨伝えると乳がんの手術をした人はほぼそうらしい。

脇の下の傷だけではなく、脇の下と胸の間全体が痛く、たった一個とっただけでこれじゃ、リンパ節郭清は大変だろうな...と思った。

回診のとき夫が先生の背後から、ちらっと見ていたので、後で「おっぱいどうなってた?」と聞いてみると、「.......よくみたわけじゃないけど

前とあんまり変わってない気が.....」

えええ、嬉しいけど元々貧乳すぎでそのおかげか?嬉しいけどさ。

術後で多少腫れてるだろうから、それだと右も左も大して変わらないのかも。


点滴に入っている痛み止めだけで追加で飲み薬を服用するほどではなく、看護師さんに痛みについて聞かれるたびに「ぎっくり腰の方が全然痛かったですw」と軽口とばしていて実際そうだったが、脇の下は痛くて左腕は上げられなかった。