☆サバイバル日記_日々徒然☆

乳がん手術後ホルモン療法中です。乳がん、卵巣がんを患った近親者がいる若い女性は必ず乳がん検診を受けましょう!note:https://note.com/mochi109

退院

夜、一度もナースコールを鳴らすことなく比較的眠れて朝を迎える。

6:00、看護師さんが尿の管、点滴を外してくれた。点滴のルートは確保(朝食終了まで)のため針は刺したまま。

その後ベットから起き上がってみたが、全くふらつくこともなく歩ける。まだ術後24時間経っていないのに我ながらいけてるわぁと思った。


主治医Y先生回診。

診察の際に外したガーゼとバンド、もう必要ないとのことで、透明な保護シートのみになった。

(ええ〜大丈夫なの?とちょっと心配に...ぶつかって傷が開いたりしないのかな)

すかさず本日の退院についてお伺いをたてると、許可がおりた!

先生が退室されると、洗面台の上にある大きな鏡に傷を写して自分の術後の胸を初めて確認。

左腕を上げるのが痛いのだが「見たい」という思いの方が強く痛みなんてガマン出来る。


胸の形、ほとんど変わっていない。

感動というより喜びというより驚きが1番大きかった。

左乳房にはペンで何本か線が引いてあり、当初下側を切る予定だった線も残っていた。

が、結果的に胸の脇の部分から切開したようだ。傷の長さは想像していたより長い。でも胸の形は本当に本当に綺麗に残して頂けた。

Y先生のおかげ(*^^*)

がんがあった部分(切除範囲と推測される)にも丸く線が残されている。

長い胸の傷はまったく痛くないのに、リンパ節を切除した脇下の小さな傷(2cm強)は痛い....不思議だった。

そして私はこの胸に残ったペンの印と傷の写真を撮った。


8:00朝食。お粥が美味しくて、ぺろっと完食する。

刺激物はあまりよろしくないだろうが、カフェイン中毒でコーヒー大好きのためスタバへ。ベンチでコーヒーを飲んでいると、同じように点滴ルートを確保されている方も見かけた。

きちんと洋服に着替えられてお化粧もされてる綺麗な女性だった。

自分、相変わらずすっぴんでパジャマではないがヨレヨレの服に、しかもノーブラ。

パーカーを羽織ってしまえば貧乳はノーブラでも大丈夫なのです。

胸が大きい方だと術後すぐでもノーブラで人前にでるのは難しいのかな、などと思いを巡らす。

たんに羞恥心の問題かもしれないけど^^;


看護師さんから退院後のオリエンテーションを受ける。

生活上の諸注意や熱がでたり痛みがでた場合の対応を聞く。

自分でも動いたり歩いたりして、すでに気づいていたが、乳房を揺らさないことが大事とのこと。

歩くときもゆっくりゆっくり静々と歩いていた。痛くないように歩くとその歩き方になる。

例えばペットボトルのキャップをあける場合、右手であけるが(右利きです)左手でペットボトルを固定する。

ぐっっと力をこめると左脇の下が痛い。荷物を左手で持つと痛い。ドアの開閉を左手でやると痛い。

左手・左腕に力をこめる、左腕を上げる、と「いたたたた」という感じになる。

痛い部分は左脇の下全体と胸にかけての部分、がんを切除した左乳房や傷は何をしてもほぼ痛くなかった。


看護師さんから禁止されたことで、なるほど〜!と思ったのが自転車に乗ること。

普段は気づかないだろうが、自転車はすごく胸が揺れるからよくない、そうだ。確かに地面の凸凹や段差の衝撃がダイレクトに身体に伝わる。とにかく胸を揺らさないように!

(貧乳でよかった←またこれ)


点滴のルートも外した。抜かれて初めて見たが、点滴の針ながーい!!!!!

私が24時間点滴2週間し続けてた頃、こんなに針長くなかったな。


14:00退院が決まり、たぶん必要ないが痛み止めの飲み薬もお守りがわりに処方してもらうことになった。


家族ももちろん退院決定を喜んでくれたが、子どもたちには絶対に抱きつかないと約束してもらった。うちの子たちは甘えん坊ですぐ私に抱きついたりするが、体当たりされると...この状況ではかなり怖い。


家族全員が迎えにきてくれて無事退院。入院のときは病院まで電車できたが帰りは車でありがたかった。

2泊3日の入院生活。聖路加に決めてY先生に手術して頂いてよかった...


自宅に帰ってくると、子どもたちの賑やかな声、家事や雑事、何も変わらぬ日常が待っていて嬉しくもあり、あと一日病院でのんびりすればよかったかな、という想いもちょっと頭をよぎったり。

夫と実母が家事をサポートしてくれて、数日甘えさせてもらった。

身体の調子は何も悪くないが、左手を使えないのだけがちょっと大変だった。

左手をあげられないから、夫に入浴介助もしてもらった。

頭も身体も全部洗ってもらって、なんか介護されてる気分にw

夫と笑いながら、まるで老後だねと言い合える状況まできたこと、

これから先の治療が長いけれど、老後を迎えられるかわからないけれど、無事に手術が終わって退院してきた安心感で心底ほっとした。