【追憶】結果待ち③
死ぬということを実感を供なって自覚した。恥ずかしながら人生で初めて。
自分が死ぬって本当には理解してなかった44歳にもなって、しかも親なのに子どももいるのにね。
気づいた、リアルに。恐ろしいほど甘ちゃんでバカだったのだ、今まで。他人事だったんだよ、口ではえらそーに言ってて。
残された時間がこんなに短いなんて、子どもたちと夫を残して死ぬなんて、母より先に死ぬなんて親不孝の極みだ。死にたくない!って本気で思った。
街を歩いていると、70歳?80歳?とにかく老人に目がいって仕方がなかった。
この人たちは立派な人たちだ、元気で長生きして老人になれたんだもん。私はなんてダメな人間なんだろう、老人になれないんだ..
という説明不能の自分ダメ人間感に支配されていた。
ガンで早死にするって世に溢れかえる健康・美容オタク、「いつまでも若々しく女性らしく美しく」宗教の皆さんからすると
底辺のダメな人なんだろーなーと、
キラキラ教の各種SNSをぼんやり眺めていた。
人間の美しさってなんだろう。